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2人で
両親は海外の大企業で働いているため、海外在住。だから今は俺と彼方の2人暮らし。
え、2人で大丈夫なのかって?
意外と大丈夫なんだよ。俺は結構有名な会社に勤めていて、弟1人養う金は稼げている。
料理は俺が得意だし、大体の家事は就職活動中の彼方がやってくれる。2人で助け合って暮らしてるってわけだ。
風呂から出た俺は、タオルで頭を拭きながらリビングへ向かった。リビングへの扉を開け
「彼方、お風呂空いたよ〜」
と言う。彼方が返事をして本を閉じたのを確認すると、俺はキッチンに立った。
----今日はカレーとサラダ。カレーは彼方の好物だ。
大体晩ご飯は彼方の好きなものを出している。目を輝かせながら口いっぱいに料理をためこんでいる彼方が、小動物のようで可愛くて仕方がないのだ。
彼方が風呂から出てくるときには、テーブルに料理が並べてある。彼方は「美味そう」と呟いて席に座る。その呟きすら嬉しいのだ。
----いただきます。
2人で手を合わせてから食べ始める。
彼方は口いっぱいにカレーを詰め込み、もぐもぐしている。
可愛い、可愛すぎるぞ我が弟よ。
そんなに細い身体のどこにそんな量のカレーが入るのだ。
美味しそうにカレーを食べる彼方…
眼福だっ!
----ごちそうさまでした。
彼方は好き嫌いがないというか、何でも美味しく食べてくれるので余りが出なくて助かるし、作っている側からしたら凄く嬉しい。
2人で食器を洗い、食後のテレビ鑑賞タイム。
「そういえばもう直ぐ彼方20歳の誕生日だよな。なにが欲しい?あげられるものなら何でもあげるぞぉ!金でも家でも車でも…」
愛する弟ためならば何でもあげよう。
「ん…誕生日当日に言う。その日じゃないと貰えない。」
はへ?誕生日じゃないと貰えないものってなんぞや。謎だ。
「そうか…何でもあげるから言ってな〜」
俺が言うと彼方は小さく頷いた。
もう夜も遅いし、俺は明日も仕事のため寝ることにした。寝る部屋はもちろん別れているが、それでも俺が我慢できている理由がある。
それは…
おやすみのデコちゅーだっ‼︎
うんまぁ俺からだけど。一緒にお風呂ははいってくれないくせにデコちゅーは許してくれるんだよな。そんなところも可愛い。
「おやすみ」
とデコちゅーをする。
「ん」
と言って彼方は目を瞑る。あぁぁ可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い(ry
やめて!(やめないで)翔陽の萌え萌えライフはもう0よ‼︎
俺は彼方に微笑み、自分の部屋で眠りについた。
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