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「そやろ。このままやったら、ぼくはあの壺にのみこまれてしまう。そこで、ホームセンターにいって、工事で鉄の杭をうつようなごっついハンマー買うてきたんや。一万円も出してやで。アパートにもどって、ハンマーを振りかざし、思いっきりたたきつけたんや」
「壺は割れたんか」
「『ボワーン、ボワーン』って不思議な音がして、まるでボクをあざ笑ってるように聞こえたねん」
「良かったやんけ、やっとほんまの笑いの壺を手に入れられたんやなー」
「いいことあるかい。ええかげんにせえ」 了
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