2人が本棚に入れています
本棚に追加
「鏡よ鏡よ鏡さん この世で一番美しいのはだあれ?」
今日のお客さまはーーー
ふっくらした体型に着古して毛玉だらけの服、そしてボサボサ頭。俯いた顔からは彼女の表情が読み取れない。
「それはもちろん、、、」
魔法の鏡は言葉を詰まらせてしまった。
言葉を詰まらせた魔法の鏡をチラリと見た彼女は「、、、やっぱり私なんて」と涙目で呟いた。
一瞬見えた彼女の表情はとても暗く、自信なんてものは一欠片も無かった。
「、、、それはもちろん、自信を持ってこれからを美しくあろうとする貴方様でございます」
と、魔法の鏡は答えた。
最初のコメントを投稿しよう!