魔法の鏡

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「鏡よ鏡よ鏡さん この世で一番美しいのはだあれ?」 今日のお客さまはーーー ふっくらした体型に着古して毛玉だらけの服、そしてボサボサ頭。俯いた顔からは彼女の表情が読み取れない。 「それはもちろん、、、」 魔法の鏡は言葉を詰まらせてしまった。 言葉を詰まらせた魔法の鏡をチラリと見た彼女は「、、、やっぱり私なんて」と涙目で呟いた。 一瞬見えた彼女の表情はとても暗く、自信なんてものは一欠片も無かった。 「、、、それはもちろん、自信を持ってこれからを美しくあろうとする貴方様でございます」 と、魔法の鏡は答えた。
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