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口が寂しくなった時、包みを開けて口の中へひょいっと放り込む。 唾液で溶けてじゅわっと広がるあの甘み。 口の中で転がせば歯にこつんとぶつかりまた転がす。 どんどん小さくなっていく飴を惜しみながら時には噛み砕いたり、完全に無くなるまで転がしてみたり。食べ終わるまでの数分の間、どこか懐かしくてふわふわするような幸せな感覚をくれる飴。 そこのあなた。 飴、おひとついかがですか?
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