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それから僕は少し社交的になった。
他校の人と何人かで遊ぶことが増えた。
幸いなことに、僕は他の人からすると外見がとても良く見えるらしい。僕が集まりに行くと色んな女の子が寄ってくる。
帰ろうとすると駄々をこねるし制服の裾をぐいぐいと引っ張られる。
だから僕は1人だけ一緒に連れ帰ることにした。
「ねーねー、あんた覚えてる?中学の時の妙子といのっちとてんちゃん。みーんな死んじゃったんだって。寂しいよねー、仲良くしてた子みんな死んじゃってさ、何で私の周りの子ばっかり、、」
ワイシャツ姿でベッドに座り込んでいる彼女は俯きながらポロポロと涙を流していた
さっきまであんなにカラオケで楽しそうに笑っていたのに、空元気だったのだろうか?
「泣かないで、こっち向いてよ」
僕は彼女の涙を止めてあげたかった。だから顔をゆっくり持ち上げて視線が交わるようにした。
そして優しく、キスをした。
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