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魔法の鏡
「鏡よ鏡よ鏡さん この世で一番美しいのはだあれ?」
と、誰かが鏡に向かって問いかけた。
数世紀も前からよく耳にするこのセリフ。何度目かも分からないその問いかけに不思議な魔法の鏡は淡々と、
「もちろんそれは、貴方様でございます」
と答えるのです。
時は流れて時代は変わり、いつの間にか持ち主も変わっていった。それが物の運命ならばと面白半分で魔法の鏡は世の移ろいを小さな骨董屋から覗いていた。
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