プロローグ

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理央とは大学からの知り合いで、昔から仲良くしてもらった。5年前、いきなり子供ができたから結婚すると言われ心配もしたが、今でもまあそれなりに結婚生活は続いているらしい。彩響は店員にビールを注文してから会話を続けた。 「スーパの仕事はどう?まだ店長がうるさい?」 「あー店長マジ最悪。自分が在庫確認ちゃんとしなかったのに、人のせいにするのよ。別にあなたみたいにすごい特別な仕事やってるわけでもないけど、私だって責任感もってやってるのよ?」 「私だって...そんな特別なことやっているわけではないよ。」 「なに言ってるの?あれだけ売れてる男性雑誌者の女編集長って、すごいことでしょう!書店に行くとすごい売れてるの分かるもん。」 「えーと、編集長じゃないよ。私は主任。」 「知ってる。だって、その編集長になれない理由は、ただあなたが女だからであって、実際今のあのくそ編集長より業務量も多いし有能なんでしょう?まったく、対して有能でもない奴らが股間になんか付けているだけで偉そうに…。」 「ありがとう、褒めてくれて。社内では普通の社員扱いだけどね。」 「…ちょっと心配していたけど、元気そうで良かったね。」
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