プロローグ

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「『家事のことならなんでもおまかせ! 働く女性を笑顔に 家事代行専門会社(株)Cinderella』…って、家事代行?」 「そう!私も以前頼んだことあるけど、すごくいいのよ!仕事はもちろんだし、料金もそこまで高くない。そしてなにより…来てくれるスタッフが皆イケメンなの!」 確かに、画面にはそれぞれタイプは違うが皆美形の男性達が揃っていた。 「まあ、イケメンではあるけど…ってスタッフ全員男なの?」 「そう、そこがいいのよ!力強い男に人がやってくれるから更に安心、的な?」 「いや、でもホストクラブじゃあるまいし…怪しくない?」 「大丈夫だって!最初はさ、こういうのもあるんだよ?」 『プロの家事、掃除を体験するチャンス! 4週間の初回お試し 週1回×4(週)、1名ずつ、貴方のお好きな日に伺います! 4名のスタッフが丁寧にご対応致します。』 なかなか申し込みのボタンを押せず、彩響は画面をじっと見つめた。男の家政婦、いや家政夫なんて聞いたこともない。戸惑う彼女に理央が言った。 「あんただって、男向けの雑誌の主任やっているわけでしょ?だからこそ、こういうのも偏見持たずに積極的に試してみるべきじゃない?」 理央の言葉を否定するわけではないが、どうしても元彼の姿が思い浮かぶ。自分の父を含め、今まで家事をやる男なんて見たことがない。テレビドラマは夢の世界だから、それは現実とは違う。 「まあ、ちょっと考えてみるよ。」 「うん、ぜひ!きっと後悔しないからね。」
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