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「変なことに巻き込んでしまったな。」
男の車に乗せられ先に声をかけたのは男の方だった。
「い、いえ。」
必死に返事をする。
「俺が来た時、お前なにかされてなかったか?」
意外な言葉でびっくりする。まさか心配されるとは思っていなかった。
「だ、大丈夫です。」
男はその言葉も無視していつ着いたかわからない頬の傷に触れた。
男の端正な顔で見つめられ、綺麗な手で頬を撫でられては誰でも緊張するだろう。
「ん、この匂い。」
そう言って男は僕の首元へ顔を近づけた。
「そうか、お前Ωなのか。」
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