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その反撃も虚しく血の虎と呼ばれる男のスーツは返り血に染っていた。
「おい、大丈夫か。遅くなってすまなかった。」
男は僕と少し離れたところにいた殴られていた男2人に声をかけた。
「組長自ら。申し訳ないっす。」
組長という言葉に驚く。ヤのつくお仕事の人であろうことは察しがついていたがまさか組長様だとは思わなかった。
その場から抜け出そうと手を縛っていた縄を必死にとこうとしていた。
「お前は、こいつらと一緒に拉致られたっつうやつか。」
「は、はい」
急に声をかけられて震えた声が出た。
「お前も来い」
手を縛っていた縄が外された。
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