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「お前、どうすんだよ?」
「お前こそ、どうすんだ?」
その夜、ふたりはどちらが誘うことなく、話し合いのために公園にいた。
「亜理紗、このままじゃアメリカ行っちゃうんだぞ」
「分かってる。だから、どうすんだって言ってんじゃねぇか」
「どうするもこうするも、俺はお前のことを思ってだな……」
「なにっ?俺こそお前のことを思って……」
「なに言ってんだよ。亜理紗のこと好きなの知ってんだぞ」
「え?俺はお前が好きだろうからと思って、ずっといたんだぞ」
「ちげーよ。お前だろ」
「いや、お前だっ!」
ふたりの熱量はどんどん高まり、このままじゃ話にならないと、決闘で亜理紗の引き留め役を決めることになった。
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