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暫く 四人で、UFOが飛び去った空を見つめておったのですが、涼二に
「... 沙耶夏さんは、大丈夫だった?」と 問われた事により、私も真田も我に返り。
「そうだよ。リラさんに変わりはなかったけど、沙耶夏さんは?」
高島にも問われ、何とか
「うん... 無事では、あったよ」と 答えました。
私のはっきりせぬ物言いに、涼二や高島は
「“無事では” って... あの UFOに乗ってたやつは、出て来なかったの?」
「でも、狙って この店の上に降りてた。
キッチンの中まで入ってみた?」と、心配しており。
しかし 真田が、見た事も無い真面目な表情で
「歩きながら話そう」と申し、自転車を停めた公園へと歩き出しましたので、涼二や高島も
「えっ、真田?... うん、いいけど」
「まぁ、店の横に溜まってると、不審者みたいに見えるしな」と、後に続きました。
ほんの 角 一つ先にある 公園の前に着きますと
「おれらさ、見たんだよ... 」と、真田が 犬型宇宙人であろう、二本足で立ち、人語を話す ブル・テリアの報告をしており。
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