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フランキーは
「バスに乗るんなら、バッグが要るな」と、リュック型のキャリーバッグを 受付の下の棚から出されました。前抱きに出来る物の様です。
「オマエさん達の荷物は、この四人が運ぶから 心配すんな」
顎先で示されました私共は
「はい」「もちろんです」と 頷き。
「さァ、オマエ等」
フランキーは、伊藤と小坂が抱いておる 白猫とサビ猫を、一度ずつ引き取り、胸に抱くと額から背までを撫で
「幸せになるんだぞ。また愛する事が出来るんだからな」と、猫等の喉を鳴らさせました。
それから「よろしく頼むな」と、幼き猫等を伊藤と小坂に託したのです。
********
「おれも、いつか出会えるのかなぁ... 」
高島と真田が、小坂の荷物を持って、小坂の家の近くまで送り、私と涼二は 伊藤を送り。
再び、一の山の麓の公園で落ち合いますと、駐輪場から自転車を出す 涼二が、ぼんやりと申しました。
「出会えるって!
おれも、殿と出会ったんだし」
「うん。おれも、ヒジキと出会ったしな」
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