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「ひじき?」と 聞き直してみますと
「おれが ヒジリ だから」と、高島家の犬の名の様で
「親戚ん家の犬が いっぱい産んだ時に 見に行ったら、ちびの 一匹が おれの靴紐で遊んでてさ。そのまま足の上で寝ちゃって」と、馴れ初めを語っており。
「おれは 殿と、ペットショップで会ったんだけど、何故か ガラス越しに身体を擦り付けてたんだ。おれがガラスの前に立った時だけ!」
真田も 愛情に満ち溢れる口調で語り
「それまでにも、何件かのペットショップに行ってたんだぜ? どの猫も かわいかったけど、おれには殿だったんだ。
涼二にも そういう時がくるよ!」と 慰めております。
私にも、いずれ参れば... と 思うのですが...
「うん、なかなか保護施設に行けないんだけど、それも “いつか出会うタイミングのため” なのかも。待っててみようかな」
「そうだな、今は... 」
五の山の解体場へと向こうておりますので...
「やっぱり今日も、部品探しなのかな?」
「そうなんじゃない?
おれたち、“グレイチーム” なんだから」
「“ルアハチーム” じゃなくて?」
「だって ルアハさん、ずっとグレイでいるじゃん」
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