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銀色グレイは、建物の側面に並べて積み上げられておる 材料の山より、左手に敷かれた 謎のマットを指しております。
マットは、白に近き砂色で、縦横1メートル程の大きさのものです。
それが 二枚 敷かれておるのですが、金属をカットとは...
「メスカ=トルマ、設計図ニ」
銀色グレイが申しますと、空中に模様... と申しますか、様々な形をした ホログラムの様なものが現れました。
プラモデルの部品の様にも見え。
“10分の1” とありますので、この様々なホログラムの形を 10倍の大きさでカットするべし... との事なのでしょう。
しかし、細々とした小さな部品もあるのです。
「私ト ロノッカ ガ、音叉トナル」
「えー... こんな形に、切れるのかな?」
「これなんか、切った上に湾曲してるじゃないですか。ほぼ平らな材料しかないのに」
涼二等が 不安げに申しており、私も
「音叉を叩く マレットは あるのでしょうか?」と 問うてみますと、銀色グレイは 3秒程 間を置いた後
「音叉ト、マレット ニ ナル」と 言い直され
「二人 一組 ニ ナッテ、取リカカル事」と 命ぜられました。
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