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「うわぁ、マジかよ... 」 「頑張るよな、四郎... 」 しかし、黙々とやっておりますと 「代わるから、唐揚げ食いなよ」と 涼二が代わり 「やるかぁ」「しょうがないな」と 真田と高島も加わります。 唐揚げを頂きながら、嬉しく思うておりましたところ、ぬらぬらとした赤い物が 天井から下がってきたのです。 皆で天井を見上げますと、天井 一杯に 老婆の顔。 ぬらりとした物は、その婆様の舌で御座います。 「また 婆ちゃん?!」 「あっ! 外のトイレから居なくなってる!」 平太郎は、この舌に嘗められておりますが... 『... お米にしましょう』との声。 鍋の砕けた米は、婆様が食されました。 十四日目の怪異で御座います。 唐揚げと緑茶が空になりますと、飯台ごと すぅ... と 消えました。 すると、座敷の畳が白くなり 広げた紙や鍋も消えます。 「婆ちゃんが消えたと思ったら、次は何?」 「あっ、なんか床が ネバネバする!」 白くなった床は波打ち、ぐにゃぐにゃ ねばねば と 致しております。 「ええ... なんか やだ」 十五日目の怪異です。
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