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クソ真面目 VS バカ正直・・・ドイツ
宿泊のため訪れた、その街には日本でいう居酒屋的な個人レストランが点在していました。5日間の滞在でした。
聞けば、それぞれビール用の貯蔵庫をもっていて、店によってビールの味が違うとのことでした。
特にビール通ではないけど、話のネタにおもちゃ業界数人のメンバーで、毎晩別の店に行ってましたねえ。
確かにビールはレストランごとに違いました。苦みが少々強かったり、逆にあっさりしてて、スイスイ飲めたり。グラスの下に敷くコースターも各レストランの紋章やビールのロゴが入ったオリジナルデザインで、これだけをコレクションして各地を周るのも面白いでしょうな。
ある日の夕方、みんなと一緒にこじんまりとしたレストランに入った時のお話です。大きくて重たいイスやテーブルなど、店内すべてが木調で、
オレンジ色の低いランプだけで明かりをとっているアンティークなお店でした。フランケンシュタインの怪物みたいに、でかいおじさんが店主らしく、一人で切り盛りしているようでした。
肝腎の料理をオーダーするのですが、地元ドイツ語を流ちょうに喋れるメンバーは一人もいません。かと言って、英語力も怪しい。
しかし、そこは昭和生まれのバリバリのサラリーマン。
我らがリーダーが、誠意と最低限の希望は相手のドイツ人に伝えようと、ゼスチャーも交えて懸命に英語を話します。
二人のやり取りからボンヤリではありますが、こんな話が伝わってきます。
・一人で店をやってるので、できれば全員同じものをワンプレートでオーダーして欲しい、ということ。
・メニューにあるものを数点選んでもらえれば、それをプレートに分けて
人数分出しますよ、と。
基本的にはそれでOKなんですけど、我らがリーダー、穀類にこだわったんですな、なぜか。
で、「ジャガイモをあーして、こーして、こ~~んな風にして。」
などとなにやら言ってましたわ。額に汗浮かべて。
で、ドイツ人シェフもただでさえ分かりにくい東洋人の英語を、どうにか理解しようと青い目を見開きながら、でかい体を縮めてリーダーの言葉を一心に聞いてます。そして、何度か聞き返したりもしてました。両手で布きんの端をつまんだまま。
リーダーは「いやね、腹に溜まるものが欲しかったから、ジャガイモを皮ごと揚げたようなものか、マッシュポテトのようなものを作ってくれ!て頼んだんだよー。」
異国の地で、一戦交えた後のドヤ顔でみんなに説明します。
で、30分は有に過ぎた頃、やっとプレートが僕たちのところに一人づつ運ばれて来ました。
・でかいチーズ
・やたらと酸っぱい千キャベツ(サワークラフトですな)
・肉を煮込んだハンバーグ的な?
で、プレートのほぼ真ん中に丸いボールが。野球のボールくらい。
全員が自らのプレートに載せられた、それに注目。
・・・・なんだ、これ?
フォークで少し削って口に入れてみました。
・・・・ジャガイモ。
ジャガイモをすりおろして,水分を除いてボール状に固めて蒸したようです。独特の”あく”が口の中で広がります。
数分後には、みんなでソースやドレッシングの争奪戦が始まりました。
そしてビールのペースが一気に上がりました。
流し込め、流し込め!みたいな。あはは。
そんなドイツのおもちゃ屋さんで買った、一つ。
小さな箱の中には、柔らかい樹脂製の子豚。プニプニした触感です。
一つが2センチくらいの小さなブタたち。
これだけのものです。
遊び方は自由。トラックのミニカーに載せてもよし、農家の風景を作ってもよし。
小さい割には、表情とか体つきとかが妙にリアルですね。
「妙にリアル」。
ドイツのおもちゃ事情を語るに、このキーワードは離せないんです。
詳しくはこれから徐々にいろいろなおもちゃを交えて、お話しすることにします。
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