掌に拡がる世界観・・・中国

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掌に拡がる世界観・・・中国

 幼い頃よりミニチュアに魅かれます。 3歳くらいの頃、おもちゃ屋さんでねだって親父に買ってもらったのが 「魚屋さんのままごとセット」。鯛やカレイの形をしたプラスチックの魚に混じって、”マグロの刺身”がセットになってて。ご丁寧にもその隅には紙を千切りにした”ツマ”まで載ってました。 こいつが気に入っちゃったんですよ。  それから時が過ぎて、小学生の頃。友達の家に遊びに行ったら、その妹の「リカちゃん人形のレストラン」が置いてありまして。 ”オムライス”とか”鶏のもも肉”が載った4センチくらいの皿が、やけにリアルで目が離せませんでした。 ドールハウスでいうところの「ミニチュアフード」ですな。  大人になって、僕がおもちゃ業界に入った年に大ヒットしたのが、 エポック社の「シルバニアファミリー」。 言わずと知れた、ドールハウスの動物版です。 初期の頃は、それに使う小物類は正式なドールハウス用の小物を そのまま流用していました。(メイドイン台湾で、一個一個別売りになっていました。種類も豊富でした。) そのリアルさがウケたのか、大人向けのホビーとして購入するお客もいましたねえ。  中国に行って免税店でいきなり目を奪われたのが、この画像の品です。 おもちゃではなく、あくまでも民芸品ですが、あえて紹介させて下さいな。材質は「コルク」だそうです。ワインの栓に使われる木ですな。 柔らかくて加工しやすいそうです。 で、精巧な職人技術でミニチュア風景を作り上げるわけです。 「盆景」といいます。 伝統工芸品として現在でも出回っていますね。    ドイツを中心とする、本格的なドールハウスについては、改めて ページを割くことにします。 d47bcc43-183e-4943-9577-bd15697b18a9
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