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パイレーツ・オブ・エアポート・・・・ドイツ
ドイツのニュルンベルグという街はおもちゃ業界にとっては
切っても切り離せない街なんです。
この地で年に一度「世界玩具見本市」が開催され、そのための場所や設備が管理されています。
また、知る人ぞ知る「ニュルンベルグおもちゃ博物館」もあり、正に”おもちゃの街”なんです。
世界史に詳しい方ならば、第2次大戦後の「ニュルンベルグ裁判」で知られる舞台でもあります。街の一角に中世時代からの城壁が保存されていますが、大戦中の戦闘機の機銃跡が残っていたりもします。
この地で買ったおもちゃの中にアンティークなモデルガンがあります。
銃の種類は昔の海賊が持っていたレトロなデザインから、現代の銃まで様々ありました。「ルパン三世」が使っている「ワルサーP38」もありましたよ。すべて実物サイズの金属製で、ずっしりと重たいです。木調部分はプラスチック製です。30年ほど前のおもちゃですが、いまだに引き金などもしっかりと作動します。
火薬シートを1発ずつ仕込めば、音も鳴りますよ。
このモデルガンには後日談がありまして。
ドイツを発ってから、空路ニューヨークに向かいました。
そこで、ケネディ国際空港で預けたスーツケース荷物係から呼び出しを喰らいました。
行くと僕のスーツケースを囲むように数人の黒人警備員が僕をにらんで立ってました。
で、おもむろに「ケースを開けろ!!」って。
聞くと「X線の荷物検査に銃らしき影が映っているぞ!!」って。
すぐにピンときましたから、その場で落ち着き払ってスーツケースを開けました。
・・・・開けた瞬間、周りが爆笑の渦でしたね。緊張が一気に吹き飛んだんでしょうね。
しかし紛らわしい真似をすると、世界には通用しない、シャレにならないこともあるんだな、と反省しきりでした。
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