少女と天使のうたたね。

エピローグ／色づくように。

「クローラ！クローラ！クローラ！」

「おじいさん？！お、落ち着いてください」

「これが落ち着いていられるわけないだろ。え、エ、絵なのか？！」

　電話口からの声は、おじいさんでした。
その慌てっぷりはおばあさんが運び込まれた時以上に、慌てていることが伺え。
とにかくまずは落ち着いてくださいと言うと。

「こうしちゃおれん！」

「え？」

　ッガチャン！ツーツーツー……。

「え？え？えー……」

「クローラ、どうかされましたか？」

「電話切られちゃいました」

「ふふ、すぐにかけ直してきますから、その場にいてください」

　風鈴に言われるまま、私は戸惑いつつもカウンターの椅子に座り。
待とうとした所で、電話のベルが鳴りだしました。

驚く私は風鈴に勢いよく顔を向けると「電話電話」といい、
私は何が起きているのかわからないまま受話器を持ち上げました。