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◇
昨日の嵐がようやく、通り過ぎ。
ここへ来て初めての寝不足に、私はほうきを持ち上げるながら、大あくびをすると。
それに反応したかのように、丼に吠えられ一瞬にして目をさまします。
「おはようクローラ。眠そうね」
「はい。今日は大変に眠いんですよ。大変だったもので」
「何が大変だったの、今のあなたの言葉のほうが私にとって不安よ?」
寝ぼけている状況での、変な言葉使いになっていることは気づいていましたが、
指摘されるとさすがに恥ずかしくなりましたが。
昨日の出来事を聞いて頂けたら、誰しも寝不足になり、呂律も回らなくなるだろうことは
攻めることができないと。こずえさんに前振りをし、お店で再度私が電話を取ってからのことを、
登場人物全員含めて解説すること10分弱。話し終えたときには私は疲れ切っていましたが、
こずえさんは、拍手をして笑いながら言いました。
「ははは、搔い摘むと、こうかしら?
お爺さんが一方的に連絡を切られて、次に電話をしてきたのがクローラの御両親。
その御両親もあまりにも急な娘の発言にパニックになって、クローラが今回のことを説明する前に、電話を切られた直後に、またお爺さんから連絡がきて、今度こそクローラが今回のことを説明しようとしたら、お爺さんがバタンと倒れて——」
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