エピローグ/色づくように。

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     ◇ 「ふふ、それはそれは。こずえも丼も、さぞ驚いたことでしょう」 「ええ、あんな二人の顔を見るの初めてでした。 あ、それと偶然に海外から戻られた梅子さんが通りかかられたんですよ」 「ふふ、梅子にも会えましたか。ことが進むと、とんとん拍子に良いことも続きますね」 「はい。本当にとんとん拍子です……」  朝の掃除中に、ここへ来てお世話になった方々に会う事が叶い。 ある意味では胸を下せる状況ではあるのですが。 状況があまりにもスピードが速く私自身が追いついていませんでした。  家族会議。 私のこれからのことをパソコンのモニター越しで祖父、祖母、父、母と私で5人の顔を見合わせて話が始まりました。  私の今後について、進みたい道を包み隠さずに、素直に4人に伝えました。 難色を見せるだろうと、身構えていたのですが。そんなことはなく。 ほぼ無知のままではどの学校も入れもしないし、時間も浪費するだけ。 本気なら、それなりの力と結果を見せてほしいというのが、私の両親と意見でした。 「いいの?」と、返すと「私たちはね」と少し困った顔を見せたのは。 ここからが問題と言わんばかりに、我が家の最終防壁が待っていると身構えたのですが。 その最終防壁である、おばあさんに「クローラ!」と大声で呼ばれ。驚きましたが、 怯んではいけないと思ったのもつかの間。 想像だにしないことを言われました。
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