プロローグ/そこは天使が住んでいる怪しい建物でした。

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     ◇  少女クローラと祖父母は、 北関東の奥の奥の山沿い際で果実農家を3人で営み、 決して裕福ではありませんでしたが、 笑顔があふれるお家に生活をしておりましたが、  先日おばあさんがフィットネスゲームに夢中になり、 勢い余って腰を致命的にねじり込んでしまい、 泡を吹かせながら救急車に運ばれました。  病院に担ぎ込まれ緊急外来ロビーに待っていたクローラはギャン泣きし、 おじいさんはショックのあまりうろうろと忙しなく立っては座ってを繰り返してはいましが、 直ぐに医師に呼ばれ診察室に入ると。 カルテを見ながら座っている医師の横に うつ伏せにベッドの上で寝かされているおばあさんが2人を厳しい視線を向けて言いました。 「焦りすぎ!」と、まるで泡を吹いて倒れ込んだ人のセリフとは思えない言葉に2人は絶句し黙って医師の話を聞くことにしました。  医師からの話は単純明快。 勢い余ってのぎっくり腰と以前から持病のヘルニアが重なってしまったという話なのですが。 このさい、おばあさんのヘルニアを手術しましょうと話が持ち上がった。
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