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《この場面は、性的な描写が含まれるため、一部、内容を割愛しております》
二人が訪れたのは、オシャレなビジネスホテルなんかじゃなくて、大通りの脇道を進んで辿り着いた、俗にいうラブホテルだった。
そこは、高校生には似付かわしく無い、幾多の男女が逢瀬を重ね、激しく求め合ったのであろう雰囲気が立ち込めていた。
ただ単に、 をする為だけに出来た様なその部屋に、私達は足を踏み入れた瞬間に、今までの関係で居られない事に気付いていた。
私達は、抱えたその熱が冷める事を恐れる様に、シャワーも浴びずにベッドの中に潜り込み、背を向けた。
いつまでも、その体勢から動く事は出来ず、初めての私に、いきなり彼の体を求めるなんて出来なくて、ただ息を潜めて沈黙に耐えていた。
「私、シャワー浴びてくるね」
長い時間が経っていた様に思ったけど、ベッドの上に備え付けられているデジタルの時計は、十分程しか時間を進めていなかった。
私は、暑いベッドから逃れ、バスルームに向かおうとした。
「ゆか」
囁く様に、それでも力強い彼の声に名前を呼ばれて、私は開いた目を瞬きも出来ずに、彼に腕を引かれてベッドに戻された。
私の身体から離れた彼を見てみると、青ざめた表情で、耳を塞いで震えていた。
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