ひからび魔女としずく姫

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ひからび魔女としずく姫

 むかしむかし、いつもひとりぼっちの女の子がいました。お父さんは戦争で、お母さんは病気でなくなりました。小さいころから親せきのおばさんの家でくらしていました。おばさんには男と女の子どもがいたのですが、二人はいつも「チビ」といいながらいじわるをします。女の子はいつも気をつかって、あまり食べなかったので体が小さいままでした。  女の子は学校を卒業すると、農場へ住みこみで朝から晩まで、はたらきつづけました。  羊の世話もまかされ、一頭の子羊となかよくなりました。子羊に話しかけているとひとりぼっちではないような気がします。
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