留守番をした「たけし」

それからまた日曜日

　習慣で早く目覚めた僕は、三姉妹と遊んでいる。

「ごめんごめん、寝坊しちゃった」
珍しく最後に起き、台所に立つひろみに、
「あれでいいぞ」
と言って『神様籠』を指先した。

　ストックの減り具合を確認したひろみは、何かを悟ったのだろうか。
「ありがとう」
と笑った。

　久しぶりにゆっくりすごす午後。

「リフレッシュできた？」
意地悪な笑みを浮かべてひろみがきく。

「うん…できたよ」
僕は苦笑いで応える。

「私もリフレッシュしちゃった。たけし、頑張ってくれたから。ありがとうね」
僕は照れ笑いする。

　体は仕事以上に疲れていたが、心はすっかりリフレッシュしていた。

　これからはお互いに、リフレッシュ休暇を作らないとな。
ひろみの隣でそう思った。

　リビングの奥で、三姉妹が遊んでいる。