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「でさぁ、父さんの時代にも有ったんだよね。この玩具」
息子の手に握られていたのは。ガチ四駆だった。自分の子どもの頃にも確かに流行っていた車の玩具であるが、息子の持っているそれは自分の見た事の無いマシンだった。
「へぇ、カッコイイね。見た感じも速そうだし名前とか有るのか?」
「めっちゃ速いよ!名前は何だったっけ?あ、フルギガントって箱に書いてあった様な。この先に有るおもちゃ屋さんにコースあるんだけど、最近盛り上がってるんだ」
(、、、、、、名前オリジナルで考えないんだ)
そんな事を考えながら、家を出ると玩具屋を目指して二人して歩いた。
自分が子どもの頃はコース持ってる友達も少なく、公園で走らせて砂まみれにして壊れるまで遊んだ記憶しか思い出せない。
玩具屋にコースが入ったのも流行のピークが来た頃ようやく入り、入ったら入ったで人が集まり過ぎて、殆ど自分の番が回って来なかったと言う悲しい思い出が甦った。
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