1人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
1話 道端系美人と治癒野郎
自分の人生は、そんなにつまらなくもないと思っている。
生活環境には困っていないし、ちょっと遊ぶ程度の友達もいる。
なのでどこぞの漫画やラノベの主人公みたいに斜に構えて日常から逃げようとする必要もないはずだ。
しかし、世の中には不可抗力というものが存在する。
つまるところ何が言いたいかというと、少年は家族会議に引きずりだされたのだ。
神妙な顔をする父親に、へらへらと笑う母親。
「あのね、来月転校するから」
突然その真実を突きつけられた三良林檎は、もちろんぶったまげた。
それそのノリで言う??
最初のコメントを投稿しよう!