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時が経ち、いつしか俺はそんな約束を交わした事すら忘れてしまった。
大学は途中退学。ニート期間を過ごして飲食店のキッチンで働いた。まだ自分探しを続けていた。
定は変わらずコンビニ店員。五島は消防士になり、菜々と成人式で再会。今はハネムーン旅行中。柴田は高専の助教授。奇跡の大逆転を武勇伝として語っている。朝倉と友川はサラリーマン。各々家庭を持っている。大家族の長男堀口は授かり結婚で双子が誕生。奥さんの連れ子を合わせて5人の父になった。越谷はドイツの有名ホテルでフロントマンをしている。サンチェスは卒業式前には国に帰っていて音信不通だ。高城は父親のバイク屋を継いだ。
そんな折々が人生を歩む頃、俺の目の前のテレビに天道が映っていたのだ。開いた口が塞がらないのは当然である。
「あいつ、本当にプロになりやがった!」
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