激レアスチル

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「なんで写真習おうと思ったわけ?」 「趣味の為ですよ」 ハーフパンツで庭に胡座かいてハイチーズな爽やか深山くんはRスチル 「蘇芳の為か?」 「それも半分くらいあります」 寝そべる深山くんはSRスチル 「じゃぁ俺が蘇芳撮れば早いんじゃねぇの?」 「俺が自分で撮ります」 テラスでメロンソーダを飲みながら微笑む深山くんはもちろんSSR! 「で?センセーはなんで写真家さん?初等部の体育教員どうしたんですか?」 「あ?今は放浪の旅中なんだよ」 「失恋?」 「俺が魚を逃がすタイプだと思ってんのか?」 「魚だと思ってるんだ…」 あれだな、釣った魚にエサあげずに逃がす前に逃げられるタイプだわ。 分かるよ、センセーはそういう見た目だもん。うんうん。 隣でコーヒー飲んでるセンセーの手元からカメラを拝借してハイチーズ。うん、ブレない。手ブレ補正完璧でフォーカスも直ぐに決まる。いいなこれ欲しい。 ただ被写体がダメ。ワイルドヤンキーがガン飛ばしてるから。これはドロップN素材。強化素材にするより売却した方がいいタイプのヤツ。 「センセー、消去ってどうするの?」 「画面の□のアイコン触ってみ」 「はい」 「撮ったやつ全部表示されるから要らねぇヤツタッチして左下のゴミ箱マーク触ってポイだ」 あら簡単。パパ様に言って買ってもらおうかな… 「そういえば今日は坊っちゃんの面倒見に行かなくていいのか?」 「今日はお休みもらってるの。ってかセンセーよく知ってるね」 「俺だってお金持ちさんたちと色んなコネあるからな。カメラ返せ」 「そのコネ経由で父様から声かけられたの?」 「正解」 はいどうぞ、からのハイチーズ。 センセーってば案外俺と息が合うよね。俺が撮って欲しいと思った瞬間にはもうカメラ構えてるもん。しかも俺自然と敬語使うのも止めちゃってるし。 「どうだ、中等部は」 「うん、勉強もそこそこだし、友人も増えたよ」 「そこそこっつったってどうせ上の方だろ?」 「もちろん」 深山くんの成績を下から数えた方が早いなんてことさせられるわけないじゃん。 俺の深山くんは俺なりに完璧にしたいんだから。
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