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そんなこんなであれから2ヶ月、俺は光紀と常磐となるべく連んで地盤を着々と固めてるわけですよ。将来オカン属性が付与されるツンツン常磐は何だかんだ付き合いがいい。
おはようございます常磐様から始まって、ツンケンしてる光紀にも常磐に挨拶させるようにしたし、移動教室も常磐の腕を右手で引っ張って、反対の腕には光紀を巻き付けてえんやこら。お昼は食堂で光紀、俺、常磐で肩並べてウマウマして食器を返す係は日替わりで今日は光紀が当番。
ってことで食堂の出入り口で光紀が帰ってくるのを常磐と待ってるわけですが、なにこの体勢。威嚇されてる?スラックスのポケットに左手突っ込んだ常磐に壁ドンされてる俺。目立つんですけど?
「常磐様?これはいったい?」
「それ止めろよ」
「どれですか?」
むしろ俺の方がコレ止めろよクソガキなんですけど?こういうのは俺じゃなくて光紀にやれや、俺のベストアルバムに加えてやるからよ。
ってかコイツ深山くんよりタッパあるから光紀にコレするとかなり絵になると思うんだよ。いやなる。ならないはずがない。
「その常磐様って呼び方。俺はあのチビとは違う」
「はい、常盤様は常盤様ですね」
「ちげぇよ、お前は俺の使用人じゃねぇだろって話しだよ。呼び捨てでいいからその様付けやめろ」
あぁ、なるほどね。でも一応常磐もそんな言葉遣いでつっけんどんだけどさ
「常盤様も後に家名を継ぐお方です。光紀様の使用人として仕えております私は、そのような方を呼び捨てなどには出来ません」
「なんだよソレ…いつまでやるんだよ」
「明確な期間は決められておりません。光紀坊っちゃまからもういいと言われるか、長くても高等部を卒業するまでかと。私にも深山の事がありますので」
「お前はそれでいいのかよ、中坊なのにそんな堅苦しい言葉遣いして疲れねぇのか」
「そうですね…全く疲れないわけではありませんが、これが将来に繋がると信じてますので苦ではありません」
お前×光紀のな!
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