567人が本棚に入れています
本棚に追加
本棚に差し込まれた数冊のアルバム。そのうちの一冊はあの日より前の深山くんの写真で全ページが埋まってる。もう俺にとって宝物以外の何物でもない、生まれた時からマジ天使!
なにこの頬っぺた!ぽよっぽよで摘みたい!唇ぷるツヤだし二重パッチリだし!やっぱり深山くんはみんなに愛される為に生まれてきたに違いない!
幼稚園の時の写真だって他のどの子供達よりも可愛くて目立ってる!お遊戯会ではもちろん目立てる木の役!分かるよ!このご時世だもん、主役は男女数人ずつってなってて主役なのに目立てない。主役なのに!
でも木ならみんな嫌でも見るよな!
誰が木の役なの?可哀想…え、ウソ可愛い!ってなったに違いない。
さすが深山くん!昔っから完璧だったんだね!
だから更に磨きをかけた今の深山くんのこの一瞬一瞬を写真に収めないわけにはいかない!
これは使命だ!義務だ!深山くんに生まれた故の責任だ。
ってことで学園から帰ってきて光紀の世話も程々に帰宅して早速父さんと母さんにご相談があります。
実は以前からカメラに興味があったと嘘八百並べれば二つ返事で良いよとのお返事。
「さっそく腕のいいカメラマン探してみるか」
「そうね!教えてもらうのと一緒に輝瑠の写真も沢山撮ってもらいましょう!」
…俺がいうのもなんだけどさ息子にゲロ甘なのは教育上よろしくないと思うよ?厳しく育てないと調子に乗ってハメ外しちゃうよ?
認めそうだな、この2人なら。輝瑠がそれでいいなら父さんと母さんは気にしないとか普通に言いそうだもんな。心が広いのか親バカなのか、とりあえず、感謝致しますお父様お母様。深山くんのパパとママが貴方たちでよかった!
そんなあなた方を生んだそれぞれのジジ様ババ様にも感謝!強いてはアダムとイブ最高!!
「で?なんであなたが?」
「そうつれねぇこと言うなよ、俺と坊っちゃんとの仲だろ?ほれほれ、久しぶにキレイな御御足見せてみろよ」
「中学生の生足見て何が面白いんですか?」
「なかなか自分の生足って写真で見ることないだろ?」
「たしかに」
ハーフパンツに履き替えてくるからちょっと待っててよ早乙女センセー。
最初のコメントを投稿しよう!