ハロー幼馴染み

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分かりやすいツンデレだな。 中身オッサンの俺から見れば若気の至りで出来ちゃった自分のガキがパパが居ないって泣いてるようなもんだろ? 目元真っ赤にしちゃってさ、擦ったでしょ?若干の腫れてるからね? 袖もパッと見で濡れて色変わってるしさ。 可愛いじゃねぇの。 5歳の頃からずっと反抗期で基本言うこと聞かなかった子供が、しばらくパパとはお別れねってなった途端にパパァ!って泣くんだぞ? え、これが父性? 父性は母性より遅れて育つって聞くけど今なのか? 頭撫でてあげるしかなくない? そっかそっか、パパのこと好きかうんうん。可愛い可愛い。 「別にクラスが違うからって遊んじゃいけないわけじゃないじゃん?」 「だから!淋しいとかじゃ…」 語尾がどんど小さくなってくのに淋しくないとか言われても説得力ないからね? 淋しくて泣いたって聞いたから俺ここに居るからね? 「光紀は俺の事そんなに好きなの?」 「……違うもん」 「そっか、そっか。じゃぁ明日からは泣くなよ?」 「ゔぅぅぅ…初等部の記念旅行は一緒に行けるよね?」 「クラス違うから基本別々だろ」 おいおい、ギャン泣きするなお馬鹿! 蘇芳のチカラも使うなよ?ってちゃんとおじ様とおば様に言っとかねぇとやりかねない。 あの2人も光紀の面倒は俺に丸投げしてる感ありありだもん。 「ほかの日はちゃんと今まで通り一緒に登下校しよ?な?」 「本当?僕を置いて行ったりしない?」 「しないしない、大丈夫だから」 フワッてはにかむ光紀はやっぱり可愛いな。 うんうん。天使ってこういうのを言うんだよ、背は前から数えた方が早いくらい低いし、声変わりだってまだしてないボーイソプラノ。うんうん、悪役なんかになる必要ないくらい魅力的だよ、俺の観察対象の蘇芳光紀!
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