めでたく中等部

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めでたく中等部

こんにちは!俺、深山輝瑠! 心配だった記念旅行も何とか(無事ではなかったけど)終えてめでたく中等部に進学したよキラッ! でもそんな俺に新たな役割が付与されちゃって大変! 「光紀、朝だよ」 「…うん」 「制服ここに掛けておくから、着替えたらご飯一緒に食べて学校行こう」 「うん…あと5分」 それ15分前から5分刻みで言われてるんですけど? そろそろ怒るよ?むしろそれを旦那様と奥様から言いつけられてるから遠慮しないからね? 「坊っちゃま、起きてください。輝瑠を怒らせたいんですか?」 「…五月蝿い、僕の使用人のクセに説教するの…」 「文句は先月の光紀坊っちゃまに言ってください。起きないならお尻ペンペンしますよ」 「…え……」 布団から顔だけ出して目ぇパッチリ開けて期待を込めてからコッチを見るな。頬を赤らめるな。そんな趣味ねぇわこのクソガキ。蹴り飛ばすぞ。
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