Answerとは何か

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 重なりながら擦りつけられる背後の熱。  その熱が、私を欲していると訴えて止まらない。    いつの間にか少し下げられたショーツの中で、彼の指先が私の秘めた部分を暴いていた。  滴る蜜を絡めて、私のナカを犯していく。  脳も、体も。  中からすべて。  「や……ぁ、あ。んん……っ」  「啼けよもっと、優花。聞かせろよ、全部ッ」  「だめ、……んッ、あ、ああっ」  出入りの激しくなる指。  擦りつけられて歯止めの聞かない嬌声。  押し付けられた壁に、私は額を擦りつけるけれど抗えない。    後ろから剥かれたローブが床に落ちる。  蜜に濡れたショーツから、片足を持ち上げて引き抜かれた。  擦りつけられたのは、純度の高そうな太い杭。  ぬちゅぬちゅと、聞いたこともないくらいいやらしい音を立てて、私の脳を壊していく。    「俺は、世界一最低だな」  「ちが、違う……。功太、こー、た……私、」  「お前は悪くない。悪いのは俺だから」  「違う、ちが……っ、う。ん、……ンッ」  「せめて、優しくは抱いてやらない」  「や、あ――ッ!!!」  脳天に何か突き抜けて、体の軸から痺れが走った。  今までに体験したことない感覚。  いいのか悪いのかも分からないくらい、繋がった部分が熱くてぎゅうぎゅうとナカのモノを締め付ける。  欲しくてたまらない。  体が中から、気持ちを越えて暴れだしている。  ついた手が、壁に爪を立てる。  引き寄せられた腰に両手がかけられて、痕が残りそうなくらい掴まれた。  でもその掴んだ手が、私の傷口を塞ぐ。  うなじに口づけられた唇が、優しく抱かないと言ったくせに、優しくて涙が出た。  「優花、優花ッ、」  「あ、あ、は……ぁ、んんっ、あ、あ……んッ」    犬歯が刺さる肩口。  強く吸い付かれる耳の下。  熱い吐息が、途切れなく耳奥に吹き込まれて、同じ分だけ増長する彼を、私が同じ熱さで締め付けていく。
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