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「おかえりなさーい」
愛さんの声が聞こえてきて店長が帰ってきた事に気がついたけど、
接客中の為行けず
数分後
「ありがとうございました」
と、紙袋を渡し
お客様を見送ってから
店長に商品の在庫確認をするつもりで
アンティークRinへ顔を出した
のだが
壊れた人形のようにカウンターにおでこだけを張り付けている店長を発見
「どうしたんですか?」
「先程戻りました」
動かず小さな声で挨拶はしてくれたけど、
なんでこんなになってしまったんでしょう
「お、疲れ様です、、」
とりあえずねぎらいの言葉をかけていると
「おまたせー、あれ?幸ちゃんも飲む?」
愛さんが飲み物を持って
背中でドアを閉めていた
いいえ、、、、
小さく手を振って大丈夫です
と、意思表示したけど、
黄色い飲み物、甘いにおい
何飲むのでしょうか??
「、、、何ですかそれ?」
昔話どこかで嗅いだことのあるような、、
懐かしい匂い
なんだっけ?
どこでだろう?
愛さんは店長をかるく叩いて
カップを置き
もうひとつは私の目の前に出し
「心身疲労にはこれが一番、
おいしいよ」
ニッコリと差し出してきた
断ったくせに
無意識に手が伸びてしまい
「いいんですか?」
私は頂く体制になっていた
「あーーーーー、、、、」
唸るような声と共にタンっと
カップを置く音を出して
店長は一気飲みをしたらしく
体を起こして復活した様子
わたしの手にはほんのりと優しい温かさのカップが魅惑の香りを醸し出している
「いただきまーす」
解らないものに対しての不安があるけど
この感じは悪いものじゃない
あーー、、、
「これは、、、」確実に復活出来る飲み物だ
ミルクと
蜂蜜?砂糖?
だけじゃない何か
「この幸せの飲み物は何ですか?」
「ノッグエッグと、言ってわかります?」
店長が私を見て即答してくれた
、、、?
なんじゃそりゃ?
「ミルクセーキとゆったら
近いかもしれません」
ほぉ、
それなら聞いたことがある
「ミルクセーキってノッグエッグとも言うんですか?」
知らなかったなぁ、おいしいなぁ、
と感心していると
「同じじゃないですけど」
って訂正された
無知ですみません
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