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「そういや、今日は何してきたんですか?」
話を変えてしまおうと聞いてみた
「埜口さんのお宅での環境説得」
疲れたわぁ
みたいに首筋を触りながら
言ってくれたことが解らないです
「それは何でしょうか?」
環境、説得??
「埜口さん宅は養蜂場で、最近状態が良くないらしいので、
周辺の林とあと花粉を取る花畑に
色々聞いて、土がよくないとのことなので
呪文を掛けて、薬を撒いてき」
「ちょっちょっ、、、
なんか変な言葉入ってませんか?」
止めてみた
あれ?
「薬を撒く前何をしたって言いましたか?」
「最近状態がよくないらしいので」
はいはい、そして?
「林と花畑に色々聞いて」
そこ!
「埜口さんに聞いたんですよね」
そこ間違えちゃいけないと思う
「いえ、木々と花ばなに」
どうやってよ?
「えーと、
で、何して薬を撒いてきたんですか」
「呪文をかけて薬草等の粉末の薬です
埜口養蜂場は無農薬ですから
ちゃんとわたしが調合しました」
って、キリッと答えてるけど、
言ってることおかしいから
愛さんが突然
「だから魔女だってゆったじゃん!」
ぷんっと怒った
愛さんは黙っててほしい
ぷんじゃないし、
魔女じゃないし、、、
呪文とか言うし
無農薬に薬撒くし
んん?
「店長は、、、魔女」
独り言くらいのちいさな声だったけど、
二人にはちゃんと聞こえていた様で
「はい」
「うん」
二人一緒に返事した
これは、二人合わせて私を
担ごうとしてるのか、
でも、店長ってそんなことしなさそう
なのに、、、
はは~ん、
わかった。
その時「…」
向こうから聞こえる話し声に
気がついた
鈴屋に誰か来たみたい。
「戻ります」
一言こえをかけて鈴屋に駆け込む
店内を見ると
わたしの勘違いだったのか
誰も居ない
空耳が聞こえるなんて
二人との会話ですごく
疲れたんだろうなぁ私
店長は愛さんの魔女デーに
合わせて私の反応を見て
楽しんでるのか
仲良しなんだなぁ
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