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リリリリ、、、
珍しくアンティークRinの電話が
鳴っている音に気がつき
店長居るのかな?と様子を伺ったら
既に電話口で話をしていた
その後私は鈴屋の店内で
掃除をしていたら
店長が顔を出して
「ちょっと裏にいますのでこちらも
気にしていてください」
と声をかけてきたので
「はい、分かりました」
元気に返事をした
そういえば、忘れかけていたけど
愛さんの魔女デーはあの日
当日だけだったみたいで
それからは何の話しも出てこない
絵本出来たのかな
店長が魔女だったら、、、
恐ろしいよねぇ
怖い方の魔女だなぁ多分
パンやさんで宅急便の方の
イメージは無いからね
無表情で呪われるよ?
そもそも、魔女って何するのよ
呪いをかけるとか
毒とか作ったり?
ああ、手を使わないで何か動かすとか
お料理 掃除 めちゃくちゃ楽じゃない
箒で飛んでたら
、、、通報されるね
で、捕まって
病院?、、下手したら研究機関に拘束されて
人体実験!!
「どうかした?」
突然店長に声を掛けられた
「え?いや、なんでもないです」
ビックリした
「感心するくらい凄い顔」
言いながら店内のドライリーフを
2瓶手に取り戻ってきた
酷いこと言ってませんか、、それ
店長がまた裏のドアを開けたとき
不思議な匂いがした
気になってついていき
ドアの前から見てみると
ガス台にフライパンを乗せて何かしてる
「何してるんですか?」
焼いてる、けど香ばしいのとは違う
焦げてる訳ではなさそうだけど
こもった匂い
ドライリーフを入れて
木ベラでがしがし潰してる様は
インド人もびっくりの
本格カレー
香辛料から作りました系
次に水みたいなのを
入れた途端
ジュッと音と共に大量の水蒸気と煙が
盛大に出てきた
ビクッとした私に気がついたのか
店長がこちらを見て
「ドア閉めて、店番してください」
冷たくいい放った
はい、と答えようと
息を吸ったとき
強烈な臭いがしたので
急いでドアを閉めた
くっさーい
あれは絶対にカレーにはならない
絶対に食べ物の匂いじゃない
じゃあ、店長は何を作ってるんだ?
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