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白い壁、この壁
薄い!!
たしかこの隣の店舗はネイルサロン
入ったことが無いから
どんな風になっているか分からないんだよね
背の高い店員さんがドアに入っていくのを
ちらっと見かけたことがあるけど
ちゃんと話したこと無いなぁ。
「それは壁ドンというやつ?」
唐突に店長に声をかけられ振り向くと
カウンターの中からこっちを見てる
「完全に壁ドンですねぇ、この体勢は」
自分の体勢に気がついて笑った
「最近気がついたんですが
隣の話し声が聞こえる時ありますよね」
そういうと
店長はほんの少し眉をあげて
「耳がいいのね」
って誉めてくれた
へへ、なんだか嬉しいぞ
「私にはうるさすぎるけど」
そういってアンティークRinの方へ
もどりながら
「お茶どうぞ」
と言ってくれた
あまり鈴屋の方で仕事を
しないのはうるさかったんだ
うるさい、とまでは思わないけど
今まで気がつかなかったから
聞こえなかったのかなぁ?
私より凄く耳がいいんだろうな
良すぎるのも困りものですね
店長の後を付いていくと
珈琲とハーブティーが置いてあった
、、、あのフライパンの中身が
ハーブティーになった訳じゃないと
思うが
「ありがとうございます
そういえば、
さっきは何を作っていたんですか?」
聞かずにはいられない
「ドワーフたいじのおくりものです」
、、、どわーふたい、、、
出たよ、変なワード
全く日本語に聞こえない
「それは飲めますか?」
これは謎なぞか?
「ドワーフは何でも食べます」
食べるんかい
「おいしいものですか?」
こんなゲームあったねえ
「ドワーフの味覚は解りませんが
美味しくなる材料は使っていません
どちらかと言うと、
苦味辛味の刺激的なほうかと」
「それはどうするんですか」
謎は深まるばかり
「その土地から出ていってもらう為に
土の中に埋めます」
食べるんじゃないの?
さくさくと答えてくれるけど
これって一体どういうことだ
「店長?」
声のトーンを買えて質問した事で
ちゃんと気がついてくれたようで
私の次の言葉を待ってくれている
「何の事かさっぱりわかりません」
そういうと
考える様子で黙りこみ
顎の辺りをさわっていた
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