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昨日の雨が少し残っているけど 午後には止むらしい 「おはようございます」 元気にお店のドアをあけた 「おはようございます」 あれ? 店長の服装がいつもと違って 随分カジュアル いつもスタイリッシュな雰囲気だけど 今日は黒パンツに白Tシャツにパーカー で腕まくりしてる 「あれ?店長も一緒に 行ってくれるんですか」 「行きません」 即答されたので聞いてみる 「何か有るんですか?」 「今日は仕込みをしているので」 と言いながら 秤に紙を敷いて ドライリーフや木の実を取り出してる 希望としては 魔女の仕込みは、焚き火に鉄鍋で 夜にやってほしい そんなことを考えていたら 「これは交通費です」 そういいながら 封筒を渡してくれた 「いいんですか? ありがとうございます」 やうやうしく両手で承ると 「全て済んだら電話だけしてください その後は直帰してもらっていいので」 今日は言葉も優しく感じる 「清々します」 そう言って フッと一瞬笑った 店長がブラックだ 鈴屋に観音様を取りに行くと あ、 今日はふわふわののさま隣にいる 「おはようございます 今日は私のバックの中ですが 宜しくおねがいします」 一応挨拶してみたら ふわりと頭を傾げてくれて なんか、、、 感極まりました 私、極楽浄土に行ける気がする 見えるってことは ののさまの機嫌が良いのかな 店内の遠いところでウロウロしてる 何かを感じた 「皆様ののさまをお預かりします 無事お届けしてまいります」 分かんないけど 皆に見えるように観音様を手に乗せ 店内をぐるっと見せて回った よし、 と、観音様を布に包もうかとカウンターに 戻ると 店長が眉をひそめて見ている 「余計なことを、、」って 聞こえた気がするのですが 聞こえないっ 「では、行ってきます」 と言うと 「騒がせないでください」 はははは、すみませーん。 これ以上お小言を言われる前に 出発することにした いざ ふくらはぎ いや、福良木へ
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