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パン屋さんのお店の前に来るだけで
香ばしい香りがお腹を減らせる
ドアを開けると同時に
「いらっしゃいませー」の明るい声に
気持ちが優しくなる気がしない?
トングを持つ手も浮かれてるようでカチカチと金属音
至福のフレンチトースト。
誘惑のドーナツ。
ペーターのミルクパン。
生ハムのフォカッチャ 極み。
チーズチーズピザ
ああ、価格表のコメントだけで顔がにやけてしまう。
一人分にしては多すぎるパンを買って、
カフェオレと一緒にイートインする
次のバイトはパン屋さんにしようかなぁ
安く買えたりするかなぁ
甘いパンで考えも甘くなるみたい
美味しく食べて
お腹を満たせば
なんだか勇気も沸いてくるようで
「このまま行ってみるか」
小さな声で決めてみた。
食べきれない二つのパンはまた後で食べるためにそそくさと、袋にしまい
カップをゴミ箱に捨てた。
「いざ」
気合いをいれて向かうはアンティークRin
どうした事か、
気合い充分のパン屋での私はどこに行ったんだろう、
歩けば歩くほど足が重くなる。
この靴コンクリートでも踏んだのかしら?
靴底に固まってくっついてるんじゃないかな、、
そうしたら、私の身長は少し伸びてるのね
それとも足が重くなってるのかな、
足に血流がたまって
足だけが重くなってるんだ
ってことは、大変だ
だから心臓に血液が回らなくて
ドクンドクンしてるんだよ。
このままじゃ、酸欠になりそう、、、
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