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ああ、もうダメだ。 お店が少し向こうに見えはじめると 私の心臓はドクンドクンと早鐘のようになっている 気持ち悪くなってきた。 嫌な態度を取られるかもしれないと 分かっているのに 怒られに行く子供の様な気持ちになってきた 仕方の無いことだと、諦めるために 一度止まって深呼吸。 深く吸った息を細くゆっくり吐き出しているときに アンティークRinの隣のショーウインドウに店長の姿が見えた 多分ガラス張の店内、、、、らしからぬ所で 何やら、、、 わからないことに気をとられて 私の足は自然に動いていた。 あと1メートルも無いところまでフラフラと歩いてきた私に気がついたらしく、 ビックリして見ている 「何してるんですか?」 勝手に口から出てきた言葉だったけど 店長には聞こえなかったようで、 手のひらをこっちに向けて 真顔のままで  待て  の動作をした カチャリとドアの鍵を開け 「どうかした?」 と、質問返し。 、、、やっぱりこの人 怖いんですけど。 何か怒ってるのかな? まあ、聞こえて無かったんだろうから仕方ないけど、私が聞きたいので、 「何してるんですか?」 もう一度聞いてみた。 「あー、開店準備、間に合わないだろうね、これは」 と、肩が凝ったような動作で とても面倒そうに答えてくれた そういや、白い壁に木目の棚があり とても明るくきれいな店内なのに、 真ん中の大きなテーブルには 箱、箱、紙に包まれた物、紙袋、風呂敷で丁寧に包まれていると思いきや 絶対にコンビニの袋だろ?ってなものまで そんなものがごちゃっと乱雑に山になっている
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