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「「「いただきます」」」
桜邏は、美味しそうな料理に目を輝かせている西都だが、抜かりなく右手で動画を撮っている事に関して、物凄く腐に執着しているのだとある意味関心していた。
然しながら、後に来るであろう生徒会が来る前に食べ終わろうと必死に食べ始めた。
「ん〜!美味しぃー!」
「美味しいのは良かったね。じゃあ、早く食べ終わって。」
「なんつーひでぇ事を」
「王道が居なくなったあとの食堂にずっと居たいの?」
「アッハイ」
その会話が終わると、三人は黙々と食べた。
「お待たせ致しました。オムライスです。」
「うわー!すっごい美味しそう!ありがとな!!!」
「!・・・いえ、それでは。」
顔を赤らめたウェイターは、そそくさの逃げていった。
恐らくここに務めてから初めてお礼を言われたのだろう。
「ご馳走様でした。」
「え、もう食べたのぉ?」
「うん。早く食べなよ?」
「うぃー」
「!美味い!」
「そう、良かったね。」
(((可愛いなぁ・・・)))
「うまうま・・・ングッふう。ご馳走様でした。」
「ご馳走様でした。」
「よーし!後はぁ生徒会がぁ来るのを待つだけだねぇ!」
「・・・んー、来るんじゃない?もうすぐ」
「そう?」
「隊長が来ると思うなら来るんでしょう。」
「「「「きゃぁぁぁぁああ!!!!」」」」
「「「「うぉぉぉぉぉおお!!!!」」」」
「うそ!会長様!?今日もかっこいい!!」
「副会長様だってお綺麗だよ!!」
「会計様ぁー!抱いてくださいぃー!」
「書記様ぁ!クッキー食べませんか?!」
「蒼緋様も優緋様も可愛らしい!!!」
大勢の人達の声に悶える西都だったが、その辛さよりも萌の方が大事だったのか、右手だけはぶれていなかった。
一方、桜邏と彩貴は、会長の親衛隊長と副隊長なので声を上げるしかなく、ほぼ仕方なしと思いながら歓声を上げていた。
生徒会一行は、麻理の元へとついた。
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