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生徒会にお熱で有名な九条が生徒会に口答えした。通りかかった生徒達は、そう思った。
如何せん帝はそれを気に入らなかったのか、舌打ちをし、桜邏を突き飛ばし生徒会室へと向かいだした。
帝に続き臣は歩き出し、双子はクスクスと笑いながら追いかけて行った。
立ち止まっていたのは、零舞と珠の2人で2人とも顔を見合せ気まずそうに顔を顰めた。
「っ・・・」
突き飛ばされた所為か、打ち所が悪く足を捻挫してしまった桜邏。
自前の演技力で何とかしようと思ったものの、中々立ち上がることが出来なかった。
「た、隊長!大丈夫ですか??」
「あー、うん!大丈夫!」
やっとの事でゆっくりと立ち上がると、痛みに耐えつつ先に教室へ行くように親衛隊達を施した。
様子見をしていた2人は、顔を合わせ頷いた。
「・・・ふぅ。もうみんな居ないよね。それよりも痛いなー、馬鹿力のバ会長ってば。」
「クスッキミ、面白いこと言うねぇ」
「えっ・・・会計・・・様!?」
桜邏は余程驚いたのか、敬称を忘れてしまいそうになっていた。
「えっと・・・如何して会計様と書記様が?生徒会室に行かないとダメなんじゃ・・・」
「ん〜、キミの足の方がちょっと心配になっちゃってぇ・・・」
「足・・・んざして・・・。いた・・・ない?」
「あっ・・・。大丈夫ですよ!ほら!・・・っいってぇ!」
そう言ってジャンプしようとしたものの、着地時、余りの痛さについ軽く素を出してしまった。
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