124人が本棚に入れています
本棚に追加
「!みんなー!生徒会の皆様が来たよー!」
親衛隊長としての役割を全うすべく、桜邏は今日も生徒会一行が来ると、許可をする合図をする。
少し前までは、誰彼構わずに媚びていたが、零舞と珠と此処で話すのは不味いの考えたのか、会長の帝にしか話さなくなった。
「すうっ・・・生徒会の皆様!おはようございます!!」
改めて挨拶をする為に空気を吸い込み、大きめの声で挨拶をする桜邏。
それに続き、いつもの様に一斉に全員が挨拶をする。
少し前ならば、生徒会全員は彼らの挨拶を無視し、軽蔑した声色で嫌がるような言葉を言っていたが、零舞と珠は、あの日から親衛隊の事を考え直し、挨拶を返していた。
「おはよぉー!今日もみんなぁ、元気だねぇ」
「おは・・・」
挨拶返したせいで他の生徒会役員から少し蔑視され、仕事量を増やされたが、桜邏が上手く調整して元と同じぐらいの量になっていた。
然しながら彼らが返したおかげで、他は朝の挨拶で言葉を発することは無かった。
「帝様ぁ!今日は転校生が来ますよね?桜邏、その子を案内してあげたいです!」
どんな奴が来るのか予想ができる桜邏だが、印象づけの為に案内したいと話しかける。
然し、帝は黙ったまま通り過ぎた。
─fucking!!!!!
「あ、桜邏ちゃん。どうしたのぉ?」
「あ、なんでもありません。会計様。」
「そ・・・?」
「はい!」
最初のコメントを投稿しよう!