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「じゃぁ、俺行くねぇばいばぁい!」
「ば・・・ばい・・・」
「「「「はい!」」」」
─アヤちゃんに癒されてこよ。
会長に聞いていた時、副会長も隣に居たので、無理やり行くのは得策ではないと考え、王道展開になった後、どうやって学園を保たせるか悩んだ。
生徒会一行が校舎内に入るのを全員で見送ると、桜邏は解散を促した。
桜邏の当番の時は、夕方の挨拶をしないと決めているので、従順で可愛いチワワ達を見れるのは、この朝以外無いのだ。
隊長室に帰ると、既に全員は揃っており、仕事を片付けていた。
「うー・・・ねぇ、ねぇ、アヤさん。これから王道君来るんだろうけどさ、絶対零舞先輩と珠くん以外絶対に仕事しないと思うのよぉ。」
「そうですか、そうですか。」
礼儀正しいと評判な彩貴だが、鍵のしまった隊長室では、通常通りのツンデレラに戻っていた。
「ね、ねぇ、聞いてる?」
「そうですね」
「聞いてないよね!?」
「そーですね」
「まって!なんか雑くなってない?!」
二人が言い合っていると、星那が軽く笑った。
「ふふっ。お二人共、いつもの様に言い合うのは結構ですが、桜邏さん。今日、転校生が来るのですよね?一つ聞きたいのですが、何故会計様と書記様以外の皆様が仕事をしなくなると言えるのですか?」
「確かにー。桜にゃん、なんで分かんのー?」
トコトコと桜邏の近くに寄り、猫のように擦り寄るのは書記親衛隊副隊長の莢。
莢は懐いた人、つまり書記と桜邏には常時デレになるが、普通の人にはツンが多いと言う、まるで猫のような生徒だった。
「ふっ腐っ腐。このボクに分からないことなどにゃいのだよ!・・・まって、今の忘れて。」
「2828282828」
盛大に噛んだ桜邏を少々バカにするようにニヤニヤするのは、隣に座っている彩貴で、他の生徒は普通に軽く笑っていた。
「あ、アヤちゃn「さて、転校生の事について話し合いましょうか。」アヤちゃん?遮んn「そう言えば隊長、書記様と会計様以外仕事しなくなると言うのは本当ですか?」うん、そうだy「そうですか、では、それについての対策を考えましょうか。」しょぼんぬ」
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