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始まった。
そう、見ていた者は思った。
いつも喋る時には、彩貴が桜邏の言葉を遮る。
普通なら桜邏は怒ってもいいのだが、容認しているのと、ツンデレが可愛いと謎に言ってるので、彩貴はお構い無しだった。
その分デレるにはデレるので、他も良いと思っていた。
「ふう、とりあえず、真剣に話そーぜ」
「そうですね。では、先ずは・・・九九伊先輩」
「ふえっ?お、俺ですか?」
「はい。」
「俺じゃないのかにゃー?アヤたんー?」
桜邏が言っている事は最もだったが、言い方のせいで巫山戯てるとしか思えないと、その場の全員は苦笑していた。
すると、どこからか出てきたハリセンにより、桜邏の頭は叩かれた。
ーバシッ
「いっった!アヤちゃん痛いお」
「黙らっしゃい」
由珠は、喋っていいものか具合を窺っていたが、その様子を見た桜邏は、すっと目を閉じた。
「ごめん・・・ククちゃんおなしゃす。」
「あ、はい。」
そうやって、生徒会の隊長・副隊長達による会議は始まった。
〔割愛〕
「じゃー、生徒会の仕事を徐々に少なくして、書記様と会計様の負担を出来るだけ少なくするって事でオーケー?」
「「「「「はい。」」」」」
「満場一致って事で、会議おーっわり!んじゃ、俺は王道君見てみたいから教室久々に行くわー」
「分かった。何時くらいに帰ってくる?」
「そうだなぁ、食堂イベは見たいから、お昼終わってからかな」
「ん、じゃあ食堂で待ってるから」
「ありがとー♡」
「キモイ」
桜邏が彩貴に抱きつくが、彩貴はそれを全力で拒否した。
その姿を見ていて、普通に付き合ってるだろうと思って見守っていたのは、この場にいた全員だった。
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