第貮話 転校生来ましたが、珠くんと零舞先輩以外が仕事してなくて、親衛隊の皆がかわいそうです!

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「なんだよ?って九条、お前やっと来たのかよ。今までどこで何してたんだ?」 「えっへへー。ひーみーつ★」 「・・・そうか。取り敢えず座れ。」 「はーい」 立っていた桜邏を咎めない直樹に、更に生徒達は目を丸くした。 「ふう、今日は転校生が来ている」 そう直樹が言うと、生徒達は先程の事を忘れ、転校生の事についてザワザワと話し始めた。 ─コイツらある意味すげーな。てか、コイツなんで未だここに座ってんだ? 生徒達の豹変ぶりに、苦笑した桜邏だが、いつまで経っても前に座り続ける西都に微妙な感情を抱いた。 「はいれ、九栗。」 ─名前呼びじゃ、ないだと?! ホストな直樹に、王道的展開を望んでいた桜邏は少し残念に思ったが、容姿はマリモだと言うことが分かっているので、まだマシだろうとため息をつきながら思った。 「直樹!俺のことは麻理って呼べって言ってるだろ!」 ─はい、アンチー 「何この毬藻!」 「うわーキモっ」 「かわいぃ系がぁ、良かったのにぃ〜!」 「てか、何で最原先生の事を名前でしかも呼び捨てで呼んでるのよ!」 「王道ktkr!!」 ざわめく生徒達の中に紛れて言い放たれた西都の言葉は、確りと桜邏の耳に届いていた。 面白いことを思いついたのか、桜邏は西都に呼びかけた。
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