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「ねー、君、名前なんて言うの?」
「え〜、俺ぇ?おれは、阿月 西都〜。君はぁ?」
「ボクは、九条 桜邏。よろしくね、阿月くん。」
「なんで急に話しかけてきたのぉ?さっきはぁ興味ないってぇ言ってたよねぇ?」
「ふふっ、少し興味が湧いたから、お名前知らないとなぁって思ってね。でも、そろそろ前、向こうよ。」
「あ〜うん。」
西都が前を向くと、転校生は既に座っており、爽やかそうな青年、涼夜と一人で寝ている仕草をしている一匹狼のような青年、瑠衣に話しかけていた。
「Orz・・・」
「ふふふ」
しょんぼりとorz状態になっている西都に対して、桜邏は笑っていた。
「それじゃあ、HRは終わりだ。あ、九条、言いたい事があるから放課後職員室に来い。」
「はーい!」
HRが終わると、生徒達は授業の準備をし始めた。
「ねーねー、阿月くん。」
「ん〜?」
「一時限目ってなに?」
「えっとぉねぇ、英語ぉ!」
「ありがとー」
─英語かー・・・めんどー・・・寝るか。
「ねーねー、聞いててゴメンなんだけどね、四時限目終わったら起こしてーくれない?」
「え?いいけどぉ、寝るのぉ?」
「うん!」
「そ、そっかぁ。」
「じゃ、おやすみー」
「う、うん・・・って!だめだよぉー。怒られるよぉ?いいのぉ?」
「うん★」
親指を立て大丈夫と示すが、サラリと入ってきて、桜邏の横に立った英語科の水本 永がそれを止めた。
「おいおい、何寝ようとしてるんだ、九条。起きろ。」
「Fucking bastard!!」
「はいはい、起きろー」
「I'll drop you to the bottom of hell!!!!」
「いや、地獄の底って・・・落としに来るならお前も必然的に落ちるだろ」
「知らんな」
ーきぃーんこぉーんかぁーんこぉーん☆
桜邏は、乾いたツッコミにめげず立ち向かうが、チャイムの音により諦めた。
「はいはーい、授業をするぞー。」
─寝みぃー!王道君もちょっと遠いし・・・昼だけ行けばよかったー・・・。
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