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「あ!みんなー!生徒会の皆様が来たよー!」
彼の一声。
これは、挨拶をし始めることを許可するサインなのだが、親衛隊では無いものからすると、単に桜邏が言い始めを作ったとしか思うことは出来ないだろう。
きゃあきゃあと女子でも出ないような高音ボイスで、生徒会に挨拶をして行く親衛隊のチワワ達。
「すうっ・・・生徒会の皆様!おはようございます!!」
改めて生徒会へ挨拶をするのは、桜邏。
それに続いて、全員が挨拶を一斉にする。
それは、演劇役者達が合図もなしに始めるのと同じくらい難しいもので、隊長の桜邏自身も最初は吃驚したぐらいに。
その挨拶が終わると、そそくさと帰るものや雑談を始める者、その内容は勿論生徒会の事だろうと、容易にわかる。
「生徒会のみなさまぁ!今日も一段とかっこいいですね!」
「お前、いい加減にやめてくれ。」
「そうです。私たちこんな事される為に生徒会に入った訳では無いのです。」
「そうだよぉ〜。毎日されたらぁ〜、ちょぉ〜っと困るかなぁ。あ、でもキミ可愛いかr「やめ・・・しい。」ちょっw」
「そーだよー毎日はちょっとー」
「鬱陶しいしー、ほんとー」
「「淫乱親衛隊とーつるむ気ないからー」」
淫乱親衛隊
その言葉が桜邏に深く刺さった。
「お言葉ですが、親衛隊のみんなは淫乱なんかじゃありません!皆様、親衛隊のみんなの事なんにも聞いてくれないじゃありませんか!」
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