第壱話 生徒会親衛隊総隊長をしている九条 桜邏と申します!

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「ちょっ、なんで来るの!?てか、記録更新しちゃったよ!5分もなかったよ!」 「お、桜邏??なんで瀬翔先生の後ろに行くんだ?ってその前に、捻挫は大丈夫なのか???」 今にも泣き出しそうに目を潤ませながら聞いてくる晶に、瀬翔と桜邏は引き気味だった。 「ほら出たよこの親バカ!助けてライえもん!」 「だれがライえもんよ!2頭身たぬきと一緒にしないで!・・・でも、アキラちゃん、前よりちょっとキモさが増したかしら?」 「ぬぇ?!」 わちゃわちゃと話し出した瀬翔、晶、桜邏の3人を他所目に、零舞はバ会長と称される帝に連絡を入れようとしていた。 ーprr 『零舞!貴様、一体何処にいる!』 ワンコールもしない内に出た帝は、たいそうご立腹な事が窺えた。 「あっはぁー、ごっめんねぇ!暫く生徒会室にぃ行けそぉないやぁ〜!あ、東出クンはぁ、一緒に居るから大丈夫だよぉ!」 『貴様なa『何故こちらに来れないのですか?貴方達、登校時は居たでしょう?そこからどこに行く必要があったのですか?』・・・なあ、俺様が話してからにs『まあ、幸運な事に今日の会議は午後からですし、仕事も何故か少なかったので、会議までに来てください』なあ、態となのk『それでは』 ーツーツーツーツー 俺様な帝が臣に遮られるパターンは毎度おなじみの事なので気にはしなかったものの、─仕事も何故か少なかったので─と言う言葉には2人とも、良かった、と言う安堵の気持ちではなく、申し訳ない、と言う沈んだような気持ちになっていた。 それは、理事長が来る前に生徒会長親衛隊副会長に電話していた内容にあった。
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